●お土産を選んだ人
前田陽子
日本では映画会社勤務で、パリはいつもどことなく身近かな存在だったけれど、出張の度に、ホテルとクライアント先の往復。ホテルの窓から眺めるマルシェ(市場)は美味しそうだし、カフェで地元の人が、日本よりははるかに長いランチを楽しんでいるのを横目で見ながら、なんとなくいいな、と思ったころから、私のパリ移住計画は始まっていたようです。その後、エイ、と仕事を辞め、健康でいてくれる日本の家族と、元気な自分に感謝しながら、パリで暮らしています。もちろん、思ったよりかはフランス語は上手くならないし、些細なことでイライラしてしまう自分を諌めながらの日々ですが。住めば都を実感しながら、楽しく暮らしています。
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