レピュブリック広場から5分程の所にあるビストロ。オベルカンフ通りの25番地にあり、その25(ヴァントサンク)の音と店名が語呂合わせになっている。店名は「亜鉛めっき(ザング)のカウンターのワイン(ヴアンドザング)」という意味。ビストロのカウンターは亜鉛のめっきで出来ているからだ。だから番地も名前も覚えやすい。モダンな感じの店内。でも冷たくなく取っ付き易い。シェフが10何年か働いていた店は知る人ぞ知る有名な店。そこを去年の12月に去りこの店の厨房で腕を振るっている。
料理はやはりオーベルニュ風のレンズ豆とソーセージのサラダとか子羊の煮込み、黒い血のソーセージなど、典型的なビストロ料理が多い。でも材料が厳選されておりどれもびっくりするほどおいしい。絶品はラムのソースと大きなインゲン豆の付け合せの絶妙な調和である。ソースが何で出来ているのか確かめようとしたがわからず、結局美味しい、美味しいと食べてしまった。インゲン豆もふっくりとして言うに言われずソースを吸ってほっぺたが落ちそう。これを選んでよかった。2つある日替わりメインの一つなのだ。だからこう書いたからといって皆さんが行った時にこれがあるとは限らないのですが…。
FORMULE(フォルミュル)と言って前菜、メイン、デザートから好きな2つを選び食べるのが今摂食のパリで流行っていて、ここもそう。お昼などはあまりお腹もすいてないし時間もお金ももったいないので、皆このフォルミュルで済ませる。デザートは最近流行のチョコレートのミキュイを取ってみた。周りは焼けてスポンジケーキのようだが中からとろっとチョコレートが溶け出す仕組み。いろいろなところで食べてみたが今のところここが最高。
と言うことでここで食べない人は損をします。しかも、しかも、週日はお昼に限りフォルミュルが12ユーロなのです!安いでしょう?ワインはビオの有機栽培のものばかりで、ここにも材料厳選の姿勢が現れている。グラス4ユーロ位から、夜や土曜は12から18ユーロになる。でも3コース取ってワインを飲んでも30ユーロ位。食べない手はない。お勧め。お薦め。
休み:日、月、1月1日、5月1日、8月2週間、12月25日から1週間
●経営者交代のため2006.10月現在は「CIELO」シエロという名前のレストランとなっています。 |