文化の都パリは健在!様々な文化が同居する
パリはミックスカルチャーのメルティングスポット。




セ・サンパ
感じいい!親切!ちょっと贅沢!「セ・サンパ」とパリジャンは表現します。そんなサンパなパリを、ほぼ毎週更新でご紹介しています。
 

他のパリで出かける
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2012.07
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2011.01
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2009.12
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2009.10
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Henri Cartier-Bresson :a vue d'oeil
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〜ポートレート・シリーズ〜
Le Grand Monde d'Andy Warhol
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2003.10.25
「Le Divorce」:パリのアメリカ人は結構大変?!
1.フランス人はいつもエスカルゴを食べている。
2.フランス人はみんなボーダーのTシャツを着ている。
3.フランス人はみんなベレー帽をかぶっている。
4.フランス人はみんな絵描きだ。
5.フランス人は・・・。

外国人がフランス人に対して、数限りなく持っている「ステレオタイプ」。

「Le Divorce」は、アメリカ人がフランス人に対して持つ「ステレオタイプ」をベースに、アメリカ西海岸から、パリにやってきた姉妹を描いた、キュートで小気味のいいコメディ。

 イザベル(ケイト・ハドソン)が、パリに到着するところから映画は始まる。長いフリンジのついた皮のバッグを下げ、慣れない石畳を、スーツケースを引っ張りながら歩く彼女の姿は、まさに「パリのアメリカ人」。
マルシェ(市場)で、野菜を吟味しているブロンドの女性。流暢なフランス語だが、アクセントからアメリカ人とわかる。イザベルの姉で詩人のロクシー(ナオミ・ワッツ)である。
家に帰ると、フランス人の夫の様子がおかしい。大きなトランクを片手に、「電話するから」「すまない」と、仏語と英語をチャンポンにしながら繰り返し、イザベルの乗ってきたタクシーに入れ替わるように乗り込み、去って行ってしまう。
彼の実家はフランスの名家。豪華なお屋敷で、家族が集まってイザベルを歓迎するランチが始まる。ここでの会話が興味深い。夫側の家族は全員が、アクセントがあるとはいえ、流暢な英語を操る。以降、映画全体が、英語と仏語の混合会話で進められていきます。比率は、英語6:仏語4といったところでしょうか。
物語は、ロクシーと夫の離婚協議を軸に、イザベルの「大人の恋愛」と、フランスVSアメリカ家族対決を、軽いタッチで描いていきます。果たして、ロクシーは「Le Divorce」(離婚)に同意するのでしょうか?

映画の中で、「フランス人は○○だ」「フランスはXXだ」という紋切型の台詞が、いくつも出てきますが、フランス人観客は、首を振りながらも鷹揚に笑い飛ばしていました。みなさん、寛大です・・・。

 ロクシー&イザベル姉妹のファッションも必見。真っ赤なセーターに、ストライプのパンツ、エルメスのケリーバッグや、色とりどりのシャネルのスカーフ。「これはいただき!」のお洒落のアイデアがいくつもちりばめられています。
 またポンピドゥーセンターからの眺めに加え、雰囲気たっぷりのパリの裏通りや、エッフェル塔も登場し、この映画を観ただけで、まるでパリ観光をしたような気分になれます。
Le Divorce
監督: ジェームズ・アイボリー(「眺めのいい部屋」「ハワーズ・エンド」「金色の嘘」)
出演: ケイト・ハドソン(「あの頃、ペニー・レインと」「10日間で上手に男を振る方法」)、ナオミ・ワッツ(「マルホランド・ドライブ」、米版「リング」)
  117分/2003年/アメリカ映画/英語(一部フランス語)/カラー/DTS/ドルビーデジタル/SDDS
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