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2004.02.12 |
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「PICASSO,intime ピカソ、アンティーム」
― ジャクリーヌのコレクション |
1881年、スペインに生まれ、フランスに生きたピカソは、20世紀が生んだ天才画家である。彼は90年以上の長い生涯で数多くの作品を残した。多くの女性との出会いがあり、別れがあった。それは往々にしてすさまじい愛憎のドラマだった。最後の一人を除いては・・・。
画家がジャクリーヌに初めて出会ったのは1952年のことである。翌年の12月、一人娘を抱えて離婚したばかりの28歳の彼女に彼は再会する。73歳だった。黒髪の、アーモンドのような目をしたジャクリーヌは、ルーブル美術館にある『アルジェの女性たち』、画家が熟知しているドラクロアの1834年制作の大作に描かれた、膝を折り曲げて、水パイプを手にしたスカーフの女性にそっくりだった。画家は彼女をモデルに『マダムZ(花のジャクリーヌ)』を描いた。
彼はその後亡くなるまでの約20年間を彼女と共に生き、多くの作品を残した。彼女をモデルにしたものはたくさんあるが、その他にも精力的に制作を続け、彼女に捧げた。ジャクリーヌは画家にとって最大の理解者であり、最大の協力者であり、ミューズでもあった。1973年、画家はその生涯を終えた。彼女はマレーのピカソ美術館の落成(1985)を待っていたかのように、次の年、自死した。
今回の展覧会は「パリ・ピナコテック」の第一回特別展として、ジャクリーヌのプライベートコレクションを中心に約90点を展示する。数点を除いては初公開のものばかり。普通であれば老人と称される年齢、さらには90歳を過ぎても衰えない画家魂に圧倒される。 |
2004年3月28日まで
月・金(10:00−22:30)
火・水・木・土・日(10:00−19:00)
入場料:12ユーロ(25歳以下8ユーロ、8―12歳6ユーロ)
メトロ:Bonne‐Nouvelle(ボンヌヌーベル)
Gare de l'Est(ギャール・ド・レスト)
Poissonniere(ポアソニエール)
Gare du Nord(ギャール・デュ・ノール)
Pinacotheque de Paris(ピナコテック・ド・パリ)
30 bis、rue de Paradis 75010 Paris
Tel :01-53-34-06-07 |
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