文化の都パリは健在!様々な文化が同居する
パリはミックスカルチャーのメルティングスポット。




セ・サンパ
感じいい!親切!ちょっと贅沢!「セ・サンパ」とパリジャンは表現します。そんなサンパなパリを、ほぼ毎週更新でご紹介しています。
 

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めくるめく恋の高揚感、CHAUMET « Le Grand Frisson »
  パリには大小さまざまな魅力的な広場がありますが、その中でもひときわ華やかなヴァンドーム広場。この広場の12番地に店をかまえる高級宝飾品店「ショーメ」で 、 « Le Grand Frisson » と題された展覧会が催されています。

  フランス革命前夜のフランス、王妃マリー・アントワネットお抱え宝石師のもとで修行をつんだショーメの創業者、マリ・エチエンヌ・ニトは、息子のフランソワと共に、1780年にこの広場にアトリエを構えます。その後ナポレオン1世の御用達宝石商となり、以来220余年に渡って、その確かな技術と優雅なエス プリは代々の職人やデザイナーたちに受け継がれています。厳重に警備された2階のル・グラン・サロン(1927年以来、フランスの歴史建造物に指定されています)に通されると、そこには内外の美術館やコレクターから寄せられた、150点もの貴重な、歴史的価値のあるジュエリーが、年代順に16世紀のものから19世紀のナポレオン3世時代のものまで、ガラスケースの中で、古びることなくその輝きを放ち続けています。
  テーマが 「恋人に贈られたジュエリー」なのですが、どのジュエリーにも共通して言えるのは、「愛らしい」デザインが多いこと。ハート、キューピッド、ふんだんに使われている色石、花言葉、秘密の頭文字、等々、愛する人への切実な、それでいて茶目っ気のあるデザインは、贈り主と職人のあいだで、何度も入念に打ち合わ せされたのでしょうか。古いものではスペインのイザベル女王が所有していたダイヤモンドの指輪、コロンブスが謁見した際も、この指輪が彼女の指に燦然と輝いていたのでしょうか? またナポレオン3世が皇后ウージェニーへ贈ったハート型の、ルビーがびっしり嵌め込まれたメダルなどは、情熱の国スペインからやってきた貴 族の娘であった彼女の、心を射止める恋の小道具だったのかもしれません。

  いつの時代でも、恋人からの贈り物には心がときめきますが、それが自分だけに誂えられた、世界でたったひとつのジュエリーであるとしたらどうでしょう!? まさにこの展覧会のタイトルどおり、「Frisson」心が喜びにうち震えてしまいそう・・・。 恋する二人の手元を離れても、褪せることのない、これらジュエリーの輝きは、見えない愛の力で守られているような気さえしました。

  入場料はこれだけ見ごたえありながらなんと無料です。けれどなんといっても格式ある展覧会場。かつての恋の勝者に、少しだけ敬意を払うような装いで出かけたほうがいいかもしれません・・・。



めくるめく恋の高揚感、CHAUMET
« Le Grand Frisson »


入場無料

会期:2008年11月7日まで
会場:ヴァンドーム広場 12, place Vendôme 1er arr. Paris
開館時間
■(月)−(土) 11時−18時 (日曜定休)
アクセス
■メトロ メトロ1番線 チュイルリー駅Tuileries

http://www.chaumet.com (日本語訳あり)

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