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2008.10 |
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日仏交流 150 周年特別企画展 |
「マチュラン・メウーが見た日本と赤木曠児郎が見たフランス
~異邦人画家の視線が交差した 1 世紀半~」
今年は日仏国交がスタートして150周年。その1世紀半に渡る交流を記念し両国で行われている様々な催しの一環として、日仏2人の画家に焦点を当てた特別企画展が開催されています。
20世紀初頭の日本を訪れ、短期間に古都の風景を始めとする数々の作品を残したフランス人画家、故・マチュラン・メウーMathurin Méheutと、40年来パリを拠点に制作活動を続け、その街並みを描き続けている日本人画家、赤木曠児郎。2人の巨匠の作品を、パリの右岸・左岸2つの会場で、それぞれ対比しながら鑑賞することができます。 |
1882年フランス北西端のブルターニュ地方に生まれたマチュラン・メウーは、将来を期待された新鋭画家としてパリにやって来ました。動植物や海景色のスケッチの名手であったメウーは、様々な図鑑の挿絵画家としても知られるようになります。そして開いた初めての個展への反響から、資産家アルベール・カーンの国際奨学金「世界一周」を手にし、1914年日本を訪問することになるのです。第一次世界大戦の勃発により、残念ながら6ヶ月後には日本を去ることになりますが、古都奈良や京都の風景、そこに暮らす人々の日常生活の一場面、素朴な田舎の景色の数々を描き取りました。
一方、1934年岡山市に生まれた赤木曠児郎は、1963年に渡仏以来パリを愛し、その街並みに視線を注ぎ続けています。パリ国立高等美術学校(ボザール)で学び、独自の画法を発展させた赤木は、同世代では最も偉大な画家の1人として世界から注目されています。研ぎ澄まされた感性でキャンパスに映し出されたパリの風景は、数百年の歴史の重みを感じさせる建造物を中心に、現代建築に至るまで、都市の変遷が記録された貴重な“資料”でもあり、パリ市カルナヴァレ歴史美術館にも作品が収められています。
今回の特別企画は、そんな両画家が訪問したお互いの国の風景を“異邦人”の視線でどう感じ取り、どのように描いたのかを対比させながら鑑賞することができる初の展覧会です。全体的に暖色系でまとめられ、日本という異文化への瑞々しい感動と温かいまなざしが伝わってくるようなメウーの作品。力強い色彩と緻密に描き込まれた線の1本1本から、パリへの愛情と敬意が感じられるような赤木の作品。1世紀半に上る外交の歴史の中で、“文化の外交”を身をもって体現した2人の巨匠の偉業を賛美する、まさに日仏間の友好150周年を祝うのにうってつけの内容となっています。 |
Temple bouddhique Kiyomizu-dera,1914 マチュラン・メウー
赤木曠児郎 |
France - Japon : un siècle et demi du regard croisé
入場無料
<第1部>
会期:2008年10月11日まで
会場:MAIRIE DU IXe パリ9区区役所 6 rue Drouot 75009
開館時間
■月〜金曜:11〜17時(木曜は19時まで) 土曜:11〜12時 休館:日曜
アクセス
■メトロ Richelieu Drouot(リシュリュ・ドゥルオ)
<第2部>
会期:2008年10月1日から10月30日まで
会場:MAISON DE LA BRETAGNE ブルターニュ会館 8 rue de l'Arrivee 75015
開館時間
■月〜金曜:9時30分〜18時 休館:土・日曜
アクセス
■メトロ Montparnasse Bienvenue(モンパルナス・ビアンヴニュ)
TEL:06 61 91 23 98 <フェスティバル・クルチュール・クロワゼ FESTIVAL CULTURES CROISEES>
http://www.festival-cultures-croisees.eu (仏)公式HP
http://jp.franceguide.com/editorial.html?nodeID=1&EditoID=197227 (日)仏政府観光局による紹介サイト |